Notice (8): Undefined variable: Link_HTML [APP/webroot/Template/GetLink.html, line 115]
太古の昔から、人は闇をおそれ、暗がりを照らすあかりを求めてきました。
たとえば人間のために火を盗んだギリシャ神話のプロメテウスの話。
日本では火を灯して難を逃れた、いざなぎのみことの話など、人々が灯火を求めた話は世界中に見られます。
今でも正式なディナーテーブルにはキャンドルが不可欠ですが、これもあかりが神聖視された名残なのです。
キャンドルは紀元前からあったといわれていますが、当時は今よりも作るのに手間ひまがかかる、それは貴重なものでした。
当時、キャンドルは主に王侯貴族や宗教儀式のために使われたものだったと言えます。
一般庶民は、松明(たいまつ)や油脂のあかりを使っていました。
煙のために眼病も多かったようですが、それをおしても闇を払う灯火が恵みだったことは、想像にかたくありません。
キャンドルの歴史は、松明(たいまつ)からより小型で長持ちするものへと変わっていった発展の歴史なのです。
キャンドルの起源、それはB.C.4000年とも、B.C.3000年とも言われています。
紀元前の記録に残っている最古のキャンドルは、みつろうでできたキャンドルです。
その後、そののち、おそらく8~9世紀には牛脂でできた獣脂のキャンドルが生まれます。
現在のパラフィンキャンドルが生まれたのが、19世紀に入った1800年代。
人類は長い長い改良期間を経て、ようやく今の形のキャンドルを作り上げたのです。
日本でキャンドルが使われ始めたのは6世紀ごろ、奈良時代のことと言われています。
仏教の伝来と共に、中国からみつろうキャンドルが伝えられました。
日本ではその後、平安時代に日本独自の松やにキャンドルが生まれ、16世紀には木の実キャンドルの国産化が始まっています。
この木の実キャンドルは、ハゼ、ウルシなどの植物の実を材料に作られたもので、東洋で独自の発展をとげました。
現在でもパラフィンキャンドルと差異化した、和ろうそくとして知られています。
江戸時代後期には大都市にろうそく屋ができましたが、パラフィンキャンドルが導入されるまでは、ろうそくは贅沢品。
外国と同じく当時は支配階級や特権階級のもので、大名や大店、社寺での用途が主でした。
庶民にろうそくが普及したのは明治時代になってからです。
日本人があんどんからろうそくに切り替えて、実はまだそんなにたっていないことからも、キャンドルの身近さが感じられます。
電球による明かりが普及した現代では、都市に生きる人々の心の癒しのためのアイテムへと、その用途が広がっています。